Quinta da Curva

河弯のキンタPinão · ドウロ

vindima(ヴィンディマ=葡萄収穫)真っ最中 · 木・土の長テーブル

五室 · ドウロ渓谷の頁岩段丘の上

霧が段丘から消える、その河弯に建つキンタ。

Pinão から 4 km 上流、ドウロ北岸 ――眼下を Linha do Douro が走り、上に頁岩(xisto/シスト)の段丘が広がり、1907 年から同じ一家が守ってきた宿がある。

場所Pinão · 上流 4 km

北岸 · 頁岩(xisto)

客室五室、段丘の名

季節3 – 11 月 · vindima は 9 月

滞在二泊から

第一章 · まず、場所から

この場所が、他のすべてを決めている。

キンタ(quinta)とは、建物と段丘と家族が一体になったもののこと。ここでは建物は小さく、段丘は古く、家族は三代目になる。

ドウロ川は Pinão で大きく向きを変え、ふたキロ近く自分を巻き戻してからもう一度向きを変える ――その大きな河弯こそが、うちの門に刻んだ名前である。キンタは北岸、上流 4 km、朝日をいちばん先に受け、霧をいちばん最後に残す頁岩(xisto/シスト)の段丘の上に立つ。

段丘は、ほとんどが 1860 年から 1910 年の間に、ポンバル侯爵の時代にドウロワイン地域が本格的に段丘化されたとき、人の手で築かれた。石垣は乾燥組積の頁岩、土壌も砕いた頁岩である。十五ヘクタール ――九ヘクタールが葡萄(Touriga Nacional、Touriga Franca、Tinta Roriz、Viosinho)、一ヘクタールがオリーブ、残りはアーモンド、いちじく、そして尾根の林。

ここには集落がない。最寄りはもちろん Pinão、鉄道の駅まで、急な切り返しの道を二十分。古い Land Rover で駅までお迎えに行くか、あるいは N222 で車でお越しいただく ――N222 は川に沿って南のレグアまで延び、ポルトガルで最も美しい道のひとつと言われてきた道である。

キンタの下を、Linha do Douro(ドウロ線) が川縁を走る。ポルトの São Bento 駅から Pinão まで二時間二十分は、ヨーロッパで最も美しい鉄道旅行のひとつと評されている。Pinão の駅舎は青と白の azulejos(azulejo=ポルトガル伝統タイル)に飾られ、川と収穫が描かれている ――遠回りなようで、ここへ来る小さな理由のひとつになっている。

頁岩を積み上げた古いキンタの外壁。水色と黄色の小さな植木鉢が壁に打ち付けられ、二つの窓がある。
北面の頁岩の壁 · 1907 年から同じ石組み。

2001UNESCO

アルト・ドウロ・ヴィニャテイロ

15ha

キンタ、段畑の広さ

02:20時間

ポルト → Pinão 列車で

1907·

lagar(ラガル)を切った年

第二章 · 五つの客室、段丘の名で

五室、五つの段丘、眼下に同じ川。

客室の名は、それぞれが面する段丘の名から ――Curva、Xisto、Lagar、Oliveira、Amendoeira。私たち自身が守り、私たち自身が小さく保つ。

  1. 01

    Curva ―― 河弯

    €210 / 泊〜
    眺望
    河弯、西向き
    ベッド
    キング、リネン
    定員
    大人 2 名
    含まれる
    朝食と試飲

    河弯そのものを見下ろす一室。窓がそのまま川 ――朝はそのカーブが額に入り、夜は Pinão の灯が水面をゆっくり滑る。

  2. 02

    Xisto ―― 頁岩の壁

    €195 / 泊〜
    眺望
    頁岩の段丘
    ベッド
    クイーン、リネン
    定員
    大人 2 名
    含まれる
    朝食と試飲

    乾燥組積の頁岩の壁が部屋の長さ一杯に続く。石は 1907 年に手で積まれたもので、夏の夜気を、冬は薪ストーブのあたたかさを保つ。

  3. 03

    Lagar ―― 圧搾蔵

    €185 / 泊〜
    眺望
    中庭
    ベッド
    クイーン、分割可
    定員
    大人 1〜2 名
    含まれる
    朝食と試飲

    家族がいまだ 9 月に足で葡萄を踏む古い花崗岩の lagar の上にある。vindima の週は、踏まれた Touriga の香りが床板を通して立ち上る。

  4. 04

    Oliveira ―― オリーブ

    €175 / 泊〜
    眺望
    オリーブ園、東向き
    ベッド
    クイーン、リネン
    定員
    大人 2 名
    含まれる
    朝食と試飲

    古いオリーブ園と朝の陽を東に受ける、五室のうちで最も静かな一室。朝食を呼ぶ鐘より先に、鳥の声を聞く。

  5. 05

    Amendoeira ―― アーモンド

    €165 / 泊〜
    眺望
    アーモンド園、南向き
    ベッド
    クイーン、リネン
    定員
    大人 1〜2 名
    含まれる
    朝食と試飲

    屋根裏階にある小さな一室。窓のすぐ外にアーモンド園がある。二月、扉を開け放っておけば、花が部屋に入ってくる。

Xisto 室の夜明け。長尺の石壁、薪ストーブ、リネンのベッド、頁岩段丘に開く二つの窓。
Xisto 室の、春の終わりの静かな朝。

第三章 · 段丘の光でたどる一日

一日を、段丘の光で語る。

ドウロ渓谷は自分の天気を持つ。秋は霧が十時まで川面にたなびき、昼には段丘が暖まり、日没時には谷全体がゆっくりと金から青へ移ろっていく。

07:00

lagar の上、テラスでコーヒー。霧はまだ川の上、頁岩の壁が夜のひんやりさを抱えている。Pinão へ向かう始発電車が、見えないまま眼下を通る。

09:00

散歩

段丘をゆっくり一周 ――頁岩、Touriga Nacional、古いオリーブ園、尾根のアーモンド園まで。急がず歩いて九十分ほど。

13:00

長テーブル

ワンシーティング、ワンシーズン中の木・土曜。庭、川、セラー、薪窯から良いものを。自家樽のワイン、自家瓶のワインを。

19:30

プール

河弯を見下ろすプール、その下に川。午後の気温が高ければ、自家 Viosinho を一杯。でなければ、水面の光と、一日の終わりを告げる最後の Pinão – レグア間の下り列車だけ。

第四章 · 木・土曜の長テーブル

一つの長テーブル。六皿、その週とキンタと隣の谷から。

何を出すかは、その週に良いもの次第 ――庭、川、Pinão のパン屋、Sabrosa への道にあるチーズ工房。下のリストはその形であり、文字通りの献立ではない。

木曜と土曜の長テーブル

十三時半にワンシーティング ――一つのテーブル、十个席、キンタから皿を四種、グラスワイン込み。みんなで着席し、ゆっくり食べ、食後に庭を歩く。うちの食卓は、たいていの旅人が来た理由そのものです。

48

お一人様 · ワイン込み

第五章 · Linha do Douro(ドウロ線)

1881 年から川縁を走る列車で、川を遡って来る。

Linha do Douro はポルトの São Bento 駅を発ち、二時間二十分、南岸に沿って東へ走り、Pinão で北岸に渡る。静かに言って、ヨーロッパで最も美しい鉄道のひとつである。

01 Porto São Bento

出発 · 〜07:30

切符売場は azulejos で埋め尽くされている ――1905 年から 1916 年にかけて Jorge Colaço が描いた二万枚。列車に一時間前にお越しください。

02 Régua

〜01:45

線は大きく向きを変え、谷が開ける。地図の上で、Douro DOC が意味を持ちはじめるのがこの町である。

03 Pinão

到着 · 〜09:50

azulejo の壁の脇、ホームでお迎えします。二泊ぶんの必要だけをお持ちください。残りはうちに揃っています。

04 Curva

+20 分、うちの車で

切り返しの道を上り、門をくぐれば ――河弯と、段丘と、頁岩から立ちのぼる霧。

Pinão 駅のホーム。川と収穫を描いた青と白の azulejo、鋳鉄のキャノピーの下に長椅子が一つ。

Pinão 駅 ―― 小さな、タイル張りの welcome

Pinão 駅は、鋳鉄のキャノピーの下の一本だけのホーム、二十四枚の azulejo で覆われた壁。1937 年に António Alves Cardoso が描いたもので、川、段丘、収穫、lagar ――ここに来た四つの理由を、そのまま映している。

  • 1 日の列車八本(CP regional)
  • ポルトからCP regional で約 02:20
  • リスボンからIC + Régua 乗換で約 04:00
  • お迎え事前予約制で全列車に

第六章 · もう一つの道

それとも、N222 の川沿い道を走る。

N222 は Pinão と Peso da Régua を結ぶ古い川縁の道で、二つの町の間は、国内で最も美しいドライブルートの一つに何度も挙げられてきた。

01 鉄道で

ポルト → Pinão、Linha do Douro で。

川縁を二時間二十分、うちに来る方の多くが選ぶ道です。予約制で、古い Land Rover で全列車にホームまでお迎えに上がります。

02 車で(N222)

川縁の道、Peso da Régua から Pinão へ。

二十七キロ、キロあたりふたつのヘアピン、その先にひとつのキンタ。Régua から一時間十五分見ておいてください。下の駐車場に置いておけば、出発まで車は必要ありません。

03 送迎

Pinão 駅から、無料で。

二泊以上のご滞在はすべて無料。お問合せのときに列車番号をお知らせください ――お名前を入れたプラカードを持ってホームに立っています。

第七章 · お問合せ

日程が合えば、お手紙をください。

お越しになる方、何泊ご希望か、木曜と土曜どちらのテーブルをご希望かをお知らせください。当日中に、たいていはその日のうちに、お返事します。

住所

Quinta da Curva

Lugar do Cabo, Curva do Pinão

5085 Pinhão, Alijó

Portugal

座標

北緯 41°11′ · 西経 7°33′

川から北へ四キロ、河弯を見下ろす頁岩段丘の上。門には Quinta da Curva と書いてあります。

電話 · シーズン中

+351 254 000 000

受付は、台所です ――朝食と昼食のあいだ。出ます。出られないときはお名前を残してください、かけ直します。